当社では毎年2月17日に、県内最古の神事、歩射祭が執り行われます。
この日は14時より本殿にて祭典が斎行され、その後、裏鬼門(南西)に大的を設け氏子2名による奉射が行われます。弓術は古来より神事の一つとして行われ、歩射祭は五穀豊穣を願うと共に年占いの意味があります。
6本の矢を射終わると、神前にお供えした猪肉は天平汁にして参拝者に振る舞い、兎は毛を抜き取って御守として授与いたします。兎の毛は家の神棚に供え、残余の毛を財布に入れたり着物の襟に縫い込んだりして、肌身離さず大事にすると一年間無病息災で過ごせると言われています。
武雄社本紀によれば、天平7年(西暦735年)旧暦1月17日に、初代宮司 伴行頼が御船山の南嶽にあった祠を北麓に遷座し、神前に猪牝牡2頭、野兎1羽、鵠鳥2羽をお供えし盛大な遷座祭を行ったとあります。祭典後は、弓尺33間(約30m)を以て本殿の鬼門(北東)に大的を設け、宮司が6本奉射したとその起源が記されています。
以来、歩射祭は1200年以上もの間、綿々と受け継がれています。
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